しかも、民主党はまず、激戦区であるジョージア州とミシガン州の議席を守らねばならない。それから共和党現職が空席となるノースカロライナ州を確実にゲットする必要がある。
そのうえで、メイン州とオハイオ州とアラスカ州の共和党現職を打ち破れば、これで4議席増となる。できれば敵失に乗じてテキサス州も取りたい……と言うと、少々虫がよすぎるようにも思えてくる。それでも今のイラン情勢からインフレ再燃、トランプ政権の支持率低下という展開を考えると、この秋にそれくらい激震が走っても不思議ではあるまい。
実際に、万能予測サイトの「Polymarket」で中間選挙の動向を見ると 、「共和党の上院過半数獲得は51%」という判定になっている。つまり、この秋に民主党に風が吹いて、共和党が総崩れになるシナリオを市場は半分くらい織り込み済み、ということになる。
ただし選挙は水物。半年先のことなどわからない。「中間選挙の趨勢は、9月の「レイバーデイ」(今年は9月7日)をすぎてから考えよ」というのがこの世界における定跡である。
見逃せない「ケンタッキー州5月19日の予備選挙」
そんなことより、今月中にも到来する予備選挙に注目すべきであろう。筆者のお勧めは、5月19日に行われるケンタッキー州予備選挙だ。ここがアメリカ政治における当面の分岐点になると思うのである。
ケンタッキー州と言うと、読者諸兄は何を思い浮かべるだろうか。ご存じKFCことケンタッキーフライドチキンは、カーネル・サンダースおじさんが1930年に同州で創業したチェーン店である(現在は本社をテキサス州に移転)。今や日本でもお馴染みの味であり、筆者も大型連休に孫たちと一緒に「こどもの日バーレル」を楽しんだものだ。
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【ケンタッキーから連想するものと言えば……】
