東京大学の女子学生は、いまだにかなり少ないです。東京大学の公式発信によれば、2024年度の学部学生に占める女子比率は約21%。東大では女子は「5人に1人」程度しかいないことになります。
これは、海外のトップ大学と比べてもかなり低い水準で、たとえばオックスフォード大学では学部生の女性比率が52%、ハーバード大学でもフルタイム学部生の女性比率は約53%に達しています。
なぜこんなにジェンダーギャップがあるのか?これにはいろんな考察がありますが、「どの大学を目指すか」を決める段階で、女子がすでに東大を遠慮させられているのではないかという考え方があります。
#YourChoiceProjectの調査では、地方女子は大学選びの際に「偏差値の高さ」より「合格可能性の高さ」を重視する割合が50.8%にのぼりました。首都圏男子24.9%、首都圏女子33.6%、地方男子38.5%と比べても、この数字は際立っています。
難しい大学に挑むより、確実に受かる大学を選ぶ。その傾向が、地方女子には強く出ているのです。
女子は地元にいたほうがいい?
その背景には単なる本人の性格では片づけられないものがあります。同じ調査では、地方女子は資格取得を重視する割合が28.5%と高く、浪人回避傾向も強く、高偏差値大学に合格できるという自己評価も低いことが示されています。
「女子は地元にいたほうがいい」という固定観念や、保護者からの期待が進路選択に強く影響しているのではないか、ということも指摘されています。
「女子が東大を目指さない」のではなく、目指しにくい空気や条件が、特に地方部では顕著に残っているのではないかと考えられます。
実際、自分が地方部の女子生徒と話すと、「現役で受からないといけない」「浪人はしづらい」「県外進学は認められにくい」といった制約を口にする場合が多いです。
首都圏では「とりあえず東大を目指し、だめなら浪人」という発想が成り立つ場面でも、地方女子にはそもそもその選択肢がないかのような発言をします。学力差というより、挑戦を許されるかどうかの差が大きいように感じます。
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【漫画『ドラゴン桜2』のワンシーン】

