「事業が多角化、拡大を続ける中で、経営戦略上の成長領域以外の新規事業に十分関与ができなかった。『関心がなかった』という問題が非常に大きい」
通信大手KDDI傘下のビッグローブと、その子会社ジー・プランの広告代理事業で発覚した架空取引。3月末に特別調査委員会が公表した調査報告書では、遅くとも2018年8月に不正が始まり、25年度までに計上された売上高のうち、99.7%が実体を欠く架空循環取引だったと判明した。
業績の過大計上に伴う影響額は売上高で2461億円、営業利益で499億円に上り、外部に流出した資金は329億円だった。こうした事態に対しKDDIの松田浩路社長は3月末の記者会見で、冒頭のような反省の言葉を述べた。
問題となった広告代理事業は、インターネット広告への出稿を希望する広告主とWeb掲載媒体をつなぐ商流に入り、広告枠を仲介するビジネス。しかし実際には、両社にとって上流、下流に当たる代理店の間で再委託が行われており、資金が循環する構図だった。
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