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GWに有給使って"8連休"にした新人に50代上司絶句…「権利なんで!」「最初の年は1日も休むべきでない」すれ違う言い分への対処

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若手社員に険しい表情を向ける上司
有給休暇をめぐる「上司の言い分」と「新人の権利」(写真:buritora/PIXTA)
  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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この上司の本音はこうだ。

「そもそも新入社員は最初の年は1日も休むべきでない」

「2年目以降も、月曜日なんかに有給をとるな」

さすがに今の時代、これらを強制してはならないのは分かっている。しかし心の中では、そう強く思っている。だからこそ、今回のゴールデンウイークの連休延長も、阻止せずにはいられなかった。

周りが出勤している中で、一人だけ休むことは、チームとしての士気にかかわる。「それくらいの空気が読めないのか」と、上司は感じているのだ。

2019年からの「有給取得義務化」を知っておこう

いっぽう、法律はどう規定しているのか。ここは正確に理解しておく必要がある。

2019年4月1日から、働き方改革関連法案の成立に伴い、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者(管理監督者を含む)に対して、年5日は取得させることが義務付けられた(有給取得義務化)。違反した場合の罰則も設けられている。対象となる労働者1人あたり、30万円以下の罰金などが科されることがある。

つまり、法律は「休ませなければならない」方向へ動いているのだ。「新人は休むな」という考え方は、法律の趣旨と真っ向からぶつかる。

さらに重要なのは、有給休暇の取得は原則として従業員の希望に基づくという点だ。労働基準法第39条では、従業員が請求した時季に休暇を与えなければならないと規定されている。

「常識的に考えられない」

といくら主張しても、会社側が一方的に制限することはできない。

このように、有給休暇は従業員の権利だ。新入社員であっても、それは変わらない。しかし、権利があるからといって、何も考えずに行使していいかというと、それもまた違う話だろう。

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【「権利」というのはもちろん正しい】

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