このパイ包みスープ、自分なりのおいしい食べ方を模索するところからその体験までが、ぎゅう丸での食事なのだ。
音と匂いで届くハンバーグ
スープに浸したパイを味わっていたら、ジュワジュワジュワとにぎやかな音が肉の焼ける匂いとともに近づいてきた。あ、ハンバーグがきたな、とわかる。
目の前に置かれたのは、こんもり俵型のハンバーグ。けっこう高さがあり、ぺたんこではない。表面で黄金色に輝くパン粉が食欲をそそる。
箸を入れるとジュワーっと一気に肉汁があふれてくる。頑張らなくても切れる柔らかさなのだ。
何もつけずにまずはひと口。タマネギと小さなひき肉の粒を感じる。味は濃くなく、塩辛くもなく、やさしい。素材の味わいだ。
正直に言う。ガツンとこってり系のハンバーグに慣れている舌なら、もっとガッツリした塩気を欲するかもしれない。ぎゅう丸のハンバーグは違う。子どもから高齢者まで、誰もがおいしく食べられるハンバーグだ。飽きのこない優しい味に、好みのソースをかけて自分で味を調整できるのもいい。
オニオンソースをかけていただく。舌にちゃんとタマネギのシャキッと感がある。甘味とほのかな酸味、そしてかすかなタマネギ独特の旨み。クタクタになりきらないタマネギの存在を感じながらいただく。
ハンバーグの下に敷かれたもやしは、肉汁とソースを受け止め、ライスに合うご馳走へと進化している。ライスがおかわり無料なのもうれしい。
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【ハンバーグには牛と豚を7対3で合わせたひき肉が使われている】
