またハクビシンのエピソードがそうであるように、「庭がある」「家が広い」「新しい家具を買った」「趣味にお金を使っている」などは、自分にとってはごく普通の日常であったとしても“生活レベルのアピール”に聞こえてしまう傾向がある。
そういう意味でも、やはり生活にまつわる話は少し控えめに、深掘りされずに済む範囲にとどめておいたほうがよさそうだ。
家族の話は意外と危ない
しかし、話し終えた直後に、ある同僚の顔を見て、ハッとしました。実は、彼は単身赴任でこの地にきていて、家族と離れて暮らしていたのです。(中略)翌朝謝って許してもらいましたが、自分が彼の立場だったら、「俺が家族を愛していないとでも思っているのか!」と、キレていたかもしれません。(40代男性)(136ページより)
育児の話や家族とのエピソードは、雑談として盛り上がりやすいだろう。ただし、表には出ていない事情を抱えている人がいる可能性も忘れないようにしなければならない。
とくに「子どもがいると幸せだよ」といった価値観の押しつけは、意図せず誰かを傷つけてしまうことがある。やはり、センシティブなテーマではあるのだ。
とはいえもちろん、家族の話題を完全に避けなければいけないというわけではない。
聞かれたら話せばいいし、語る際は「自分の場合に限っていえば、こう思う」というスタンスを意識するだけでだいぶ受け取られ方は変わるだろう。
