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「活況ビンテージカーの世界」国産スーパーカーの元祖いすゞ「117クーペ」極上車に2000万円という価格も納得の理由

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60年代後半から80年代前半まで販売されたいすゞ「117クーペ」(写真:筆者撮影)
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前期型117クーペのフロントフェイス(写真:筆者撮影)

117クーペは、68年から81年まで販売された2ドアクーペで、スタイリングなどのデザインはイタリアを代表する工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当した。

同氏は、アルファロメオやマセラティといったイタリア車をはじめ、フォルクスワーゲン「ゴルフ」(74年の初代)など、世界の自動車史に残る名車を数多く手がけたことで知られ、「20世紀最高のカーデザイナー」と称される存在だ。

また、日本車との関わりも深く、60~70年代にはマツダ「ルーチェ」、スズキ「フロンテクーペ」や「キャリイ」などを担当。80年代には日産「マーチ」、90年代にはスバル「アルシオーネSVX」なども手がけており、幅広い年代の国産車デザインに関与している。

ハンドメイドで生産された前期型117クーペ

前期型117クーペのインテリア(写真:筆者撮影)

117クーペは、同氏がイタリアのデザイン工房「カロッツェリア・ギア」在籍時に手がけたモデルだ。68年に同社を退社し、自らの会社「イタルデザイン」を設立したあとも、いすゞとの関係は継続。コンセプト段階だけでなく、その後の量産化にも関わったとされる。

当時の欧州製スポーツカーにも通ずる美しく、流麗なフォルムが117クーペの大きな特徴だ。ただし、当時の量産技術では再現が難しく、初期モデルでは多くの工程を手作業に頼らざるを得なかった。一説によれば、「1日1台程度」の生産にとどまったともいわれた。その生産体制は、まさに「イタリアの高級スーパーカー並み」だったといえる。

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【前期型117クーペが高価な理由】

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