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AIで誰もがゲーム開発者になる時代、未経験者が量産しプロと競った2日間が示した創作の主役交代

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Project DENT
富士山麓・河口湖エリアのSANUキャビンで開催された合宿型AIハッカソン「Project DENT」(写真:筆者撮影)
  • 草刈 和人 テックメディア「ゴリミー」運営
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第1ラウンドで16本を叩き出したフツーのOLチームは、最終戦では質的転換を見せた。SANUでの休日の過ごし方をテーマに、焚き火マシュマロ争奪戦、虫叩き、サウナのロウリュ連打という3つのミニゲームを統合した作品を仕上げてきた。

BGMを流して客を迎え入れ、これまでのラウンドで使った小道具を装飾に使い回し、ゲーム体験をトータルパッケージとして設計する。単体のゲームとしての完成度は他チームに譲る場面もあったが、「この場所で開発したからこそ生まれた作品」という文脈の強さが、このチームの突破力を象徴していた。

ロケテスト形式で各チームの作品を遊び合う参加者たち(写真:筆者撮影)

117点同点、審査員決戦の末に

全ロケテストが終了し、最終スコアが発表された。1位は同点で「AIもいっしょ」と「トイトリオ」が117点、3位にゴールデンシスターズ(107点)、4位にフツーのOL(104点)、5位タイにnull^2キッズと現実改竄機構(99点)、7位にチーム技研魂(98点)が並んだ。

中間順位で独走していたトイトリオに、暫定2位タイから追い上げてきたAIもいっしょが最終戦で並び、1点の差もなく同点となった。清水氏の判断により、審査員の投票で優勝チームを決定する最終ジャッジに委ねられることになる。

審査員の票はわずかに「AIもいっしょ」に傾き、ゴローマン氏を擁するチームが賞金10万円を獲得して優勝を果たした。AIに関する哲学で独走してきたトイトリオか、AIと物理的に並んでプレイするという新しい関係性を提示したAIもいっしょか──。最後に選ばれたのは、「AIと共に在る」という未来像を最も直接的に体現した作品だった。

優勝した「AIもいっしょ」の作品「サヌパトロール」。人間とAIが1つのアケコンを共有する(写真:筆者撮影)

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【この合宿が示唆する3つのこと】

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