そもそも、キャリアには、誰にでも「踊り場」と呼べる時期があります。
専門的には「キャリアプラトー」と呼ばれますが、「プラトー」とは高原を意味します。
山登りではずっと急な斜面を登り続けるわけでありません。途中、平らな場所に出くわすことがあります。そうした場所では視界が広がる反面、登っている感覚は薄れ、足が止まってしまうこともあるでしょう。
キャリアもそれと同じです。ある時ふと停滞感を覚え、仕事への成長実感やワークエンゲージメント(熱意・活力・没頭)が弱まってしまうことがあるのです。
こうしたキャリアプラトーに陥った時に重要なのは、目の前の仕事のおもしろさ、つまり「意味」や「意義」を改めて再認識することです。
私たち人間は「意味の生き物」といわれるほど、1つの行動や出来事に理由や意義を見つけようとします。人が何かに取り組み続ける上で「意味」を感じられることは大切な要素です。
仕事やキャリアも同じで「この業務にはなんの意味があるのか?」「自分はなんのために働いているのか?」という問いに答えられなければ、日常の出来事が単なる「点」になってしまい、やる気を失ってしまうでしょう。
このとき大事なのは、自分に対して「認知的ケチ」にならないことです。
認知的ケチとは、答えがなかなか出ないものに対して、考え続けるのを早々にやめてしまうことをいいます。人は物事に意味が欲しい一方で、意味を求めて考え続けることには苦しさも感じるものです。
しかしそこであきらめては、仕事に対する意義は永遠に見つかりません。
では、そんな中で仕事に意味や意義を見つけられるようになるためにはどうしたらいいでしょうか。
ここではいくつかのポイントを紹介します。
①小さいことから目標を立てる
モチベーション理論は古くから研究されてきました。その中で、最強と言われているのが「目標設定理論」です。目標設定理論では、目標の存在が人を動機づけ、頑張らせることができると考えます。
成功する目標は、長期よりも短期のほうが、圧倒的に有利です。
大きな目標は「夢」とも呼ばれますが、現在地と目的地の距離が遠すぎて、果てしない道のりを感じさせてしまいます。
これではモチベーションにはつながりにくく、具体的にどう頑張れば良いのかもわかりません。
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【目標は「小さく」したほうが、むしろいい】
