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台湾社会の表裏を映し出す白沙屯の媽祖巡礼とは? 信仰と連帯、政治・裏社会・中国の影響も交錯する台湾社会の実像

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台湾・苗栗県にある白沙屯媽祖(写真:jack/PIXTA)
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世界各地で行われるいわゆる聖地巡礼には、修行的な側面が強いものも多い。しかし白沙屯媽祖巡礼は、神と人とが寄り添い、社会全体がやさしさに包まれる「奇跡の数日間」と評されることが多いのだ。

巡礼の期間中、香燈脚や沿道の住民は、それぞれの役割を担いながら祭りを支えていく。

「神が止まれば止まり、進めば進む」巡礼

神輿と行動を共にする香燈脚は、オレンジ色の帽子をかぶり、ひたすら神輿の進むままに歩き続ける。まさに「神が止まれば止まり、進めば進む」というあり方である。

場所によっては、神輿の前に進み出て地面にひざまずき、その上を通ってもらう「稜轎脚」と呼ばれる儀式も行われる。神輿が身体の上を通過することで邪気や悪運が払われ、加護が得られると信じられているのだ。

さらに、神輿や香燈脚への接待も欠かせない。沿道の住民は自費で食事や飲み物を大量に用意し、ときにはマッサージや宿泊場所まで提供する。香燈脚を支えることが徳を積む行為につながると考えられているためだ。同時に、見知らぬ人同士が縁を結ぶ貴重な機会ともなっている。

このように、人々は神への信仰を軸としながら、互いに助け合いの日々を過ごしていく。

香燈脚に感想を尋ねると、ご利益だけでなく精神面での変化を語る人が目立つ。

中でも多く聞かれるのが、「心が浄化される」という感覚である。巡礼中は導きに従って無心で歩き続けるが、その道中で見知らぬ人から「お疲れさま」と声をかけられ、食べ物や飲み物を手渡される。人間関係が希薄になりがちな現代において、この体験が疲れ切った心を癒やすのだという。

また、足の痛みや寝不足といった限界を乗り越えてゴールにたどり着いたとき、大きな達成感と自信を得たと語る声も少なくない。

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【カネが集まるところには…】

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