しかし、私の印象としては、トヨタと横浜ゴムは上手に設定をこなしていると思った。通常の路面では常に車体はフラットで、上下動が極力抑えられている。継ぎ目などを乗り超えるときも、ふわっとショックを感じさせない。
私が経験したかぎり、現在のトヨタ車におけるもっとも気持ちよいサスペンションをもったモデルは、「クラウン」のセダンだけれど、そこに迫っているかもしれないと思ったほど。
パッケージング、特に荷室の広さが秀逸
乗り心地とともに感心させられたのは、パッケージだ。特に室内の広さと、荷室容量の大きさ。パッケージングも、トヨタの得意とするところだったのを、あらためて思い知らされた。
全長4620mmの車体に、2690mmのホイールベースの組み合わせ。トヨタのラインナップでは「ハリアー」(全長4740mm)と「カローラクロス」(同4455mm)の間ぐらいに入る。
感心したのは、749リッターという大きな荷室容量だ。先代より16リッターの拡大。やはり上記2モデルをひきあいに出すと、ハリアーは409リッター、カローラクロスは487リッターとだいぶ異なる。
「クラウンエステート」(570リッター)や「ランドクルーザー70」(605リッター)より大きく、その上には「ランドクルーザー」(250で937リッター、300で1000リッター)しかない。
この振りきり方こそ、RAV4のキャラクターなのだ。SUVのラインナップを拡大しすぎて、自社内でも飽和しているのでは、などという揶揄(やゆ)を、トヨタは機能性でもって打ち消している。
レクサス「NX」などと較べると、室内の操作系の立て付けなどはやや頼りなさがあるのは事実。スイッチなどは、いわゆる“遊び”が大きすぎるように感じるけれど、このクルマのユーザーは目をつぶるだろう。
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【「RAV4があれば、もう十分」と思えてくる】
