また、肉が出てくるオペレーションについても気になっていたのだが、食べ放題だからでてくるのが遅いといったことは一切なく、タッチパネルで注文後は店員がすぐにおかわりを持ってきてくれた。
店員だけでなく、ネコ型配膳ロボットも活用されており、待ち時間によるストレスも感じなかった。
「しゃぶ葉」は、肉と寿司以外はセルフ形式。鍋に入れる野菜はもちろん、デザートも充実している。ソフトクリームやクレープ、自分で作ることができるワッフルやわたあめなど種類豊富であり、高校生や子どもを中心に大人気である。トッピングを自分なりに工夫して楽しめる“手作りパフェ” を作っている子どもを多く見かけた。
店内には学生や仕事帰りの女性客、子ども連れのファミリーなど幅広い層が来店していた。小学生未満は無料で食べられるため、子ども連れのファミリーも多いのだろう。
デザートの他にも、カレーライスやわかめごはん、麺やうどんなどの炭水化物も充実。つけダレや薬味も複数あり、自分なりにアレンジすることができる。さまざまな飽きさせない工夫が、人気の理由だと感じた。
攻めたM&Aと新規出店を続ける「すかいらーくHD」
ところで、「しゃぶ葉」は外食大手として知られる「すかいらーくホールディングス」が運営していることを知っているだろうか。
「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」の知名度が高いが、昨今では九州を中心に展開するうどんチェーン「資さんうどん」の関東進出の立役者として知られており、さらに2026年3月には焼き魚定食専門店「しんぱち食堂」を買収するなど、攻めたM&Aでも注目されている。
同社の2025年12月期決算説明会資料によると、2025年実績でホールディングス全体の新規出店は59店舗。主力の「ガスト」が14店舗、今もっとも話題の「資さんうどん」が9店舗増えているのだが、実は「しゃぶ葉」は19店舗を出店。保有するブランドの中で最多なのである。
さらに日本だけでなく、台湾に3店舗、マレーシアに2店舗と海外店舗も増加。「しゃぶ葉」はすかいらーくのなかでも「ガスト」「バーミヤン」の次に多い業態となっていることは知らない人が多いだろう。
肉の薄さで話題になった「しゃぶ葉」だが、この好調ぶりを見ると、今回の炎上がダメージになるとは考えづらい。むしろ、結果的にこの炎上でさらなる知名度を獲得し、「どれどれスケル豚とはどんなものだ」と訪れる人を増やし、「意外といいじゃん」と、さらなる顧客を獲得するのではないだろうか。
しゃぶしゃぶは、日本だけでなく世界で愛される日本食。今後も国内外での出店を進めていくとみられる。今回の一件をどうブランド価値の向上につなげるか、今後の動向に注目したい。
