その那須野が原には、ドラマにも実名で登場する大山巌(高嶋政宏さん)をはじめ、西郷従道、松方正義などの薩摩出身者、そして長州出身の山縣有朋や青木周蔵、肥前出身の鍋島直大など、当時の錚々たる有力者たちが国有地の払い下げを受けて大規模農場を開き、別荘を構えました。
その一部は、現在でも保存されて見学することができます。
「ドイツ翁」と呼ばれた青木周蔵が居を構えた「青木地区」にある「旧青木家那須別邸」の建造物は、1999年に国の重要文化財に指定されています。
現在、その付近は「明治の森・黒磯」という道の駅エリアとなっており、明治期の開拓時代の空気を体感でき、市民に親しまれています。「山縣有朋記念館」(矢板市)などとともに、日本遺産の構成文化財となっています。
ちなみに、現在の皇室の「那須御用邸」が作られたのは、今からちょうど100年前の1926年で、当時皇太子であった昭和天皇が、山々と高原の美しい景観に魅せられ建設したのが始まりであったとのことです。
居住者が増加している「那須塩原市」
このように現在の那須地域は、黒羽を含む古い城下町や宿場町が残る東部エリアと、最近に開拓された、那須塩原や那須町などの西部エリアに分かれています。
那須塩原市では、新しい街であるといった土地柄から、移住者を受け入れやすい風土が伝統的にあり、特に新幹線の駅近くのエリアは、移住定住や2拠点居住などで居住者が増加しています。
次ページが続きます:
【20年以降、5年ぶりに11万5000人を超えた】
