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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「鉄道を拒否した城下町」栃木県大田原市が、朝ドラ『風、薫る』の聖地になるまで…移住者急増「那須塩原市」との明暗

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風、薫る 聖地
NHKの朝ドラ『風、薫る』の舞台、栃木県大田原市。歴史に翻弄された場所でもあります(写真:筆者撮影)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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2025年の那須塩原市の人口は11万5611人で、24年と比較して2200人ほど増えています。20年以降、5年ぶりに11万5000人を超える形となりました。

コロナ禍以降のテレワークの普及によって、都心勤務者とその家族が引っ越してきたため、市内の学校では生徒数が急増。校内で運動会ができず、ほかの施設を使うことになったケースも見られるそうです。

さすが酪農の街。かわいらしい牛柄のポストが!(写真:筆者撮影)

「移住者に優しい」那須の地

那須塩原エリアは開拓以来、酪農が盛んで、那須塩原市の生乳生産量は全国で2位。トップ10に北海道の自治体が並ぶ中、堂々の2位となっており、本州では断トツの生産量を誇ります。

また、移住してきた新しい住民が開いた店舗も多く、市外や県外からも来訪者を集めています。

JR黒磯駅前には、魅力的な建築で知られ、地域の拠点となっている市立図書館「那須塩原市図書館 みるる」があり、向かい側には地元で人気のパン店「カネルブレッド」や、ピザ店「ピッツェリア ピコ」が並びます。

「森」を表現したという「那須塩原市図書館 みるる」(写真:筆者撮影)
放射状の本棚によって構成された館内。2021年度グッドデザイン賞を受賞しました(写真:筆者撮影)

庶民的な商店街も近くにあり、移住者にも住みやすいエリア。このような住環境が2拠点居住者の増加に勢いを与えていると言えます。

明治期以降、時代の波に翻弄されながらも、その歴史の流れを現代に感じることのできる那須地域。「明治のナイチンゲール」の故郷を訪ね、彼女が生きた時代の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

人気のパン店「カネルブレッド」やピザ店「ピッツェリア ピコ」が並ぶ駅前のオシャレエリア(写真:筆者撮影)

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