――視覚以外の障害がある従業員もいますか?
現在5名いる。ただ、障害の有無ではなく、仕事を基準に合う、合わないで判断している。今年5月には、視覚とは異なる障害がある方がマッサージ師として入社する。われわれにとっても新しい挑戦になるのでどうなるかわからないが、大変なところは補えばいいと考えている。
――採用時に障害の有無をどの程度考慮するのですか?
われわれの会社が求めるものは低くない。障害の有無と仕事ができることは関係ない。資格を持っていても当社の基準に合わず、不採用になる人も結構いる。入社してからも厳しいと言われている。500時間の研修をクリアしなければ現場に出られないので大変だ。
障害に対してサポートはするが、特別扱いはしない。「会社まで来てください。必要な配慮はしますが、甘やかしはしません」というスタンスだ。それでもこの3年間、離職者はゼロだ。
障害の有無よりも、国家資格と能力が重要になる。実際、(直雇用の)マッサージ師283人の中で、5年連続売り上げナンバーワンは全盲の男性だ。
3万円の差は障害の有無ではない
――待遇面での違いはありますか。
マッサージ師に関しては、自分で移動できる人と運転やコミュニケーションのサポートをする「ライトサポーター」が必要な人では月給に3万円の差をつけている。
これは障害の有無ではなく、補助者をつけるコストの差という理屈。実際のコストはもっとかかっているが……。運転が苦手なら、障害がなくてもライトサポーターを付けることは可能だ。創業当初からこの差をつけているが、文句が出たことはない。
――ある意味、マッサージという資格と能力が重要視される職務だからできることとも言えそうです。では、障害が重く、求められる基準には届かないが、働きたい意欲がある人材の雇用は、フレアスでも難しいということでしょうか。
サポートをつけても基準業務が難しい障害者に対応するため、昨年12月に就労継続支援A型の新会社を設立した。そこでは国の助成金をもらうことになるが、事業性と障害者雇用を両立できるよう挑戦する。
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【上場で全国展開を加速できたが新規事業は失敗】
