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もう自分を責めないで…不登校の子の親が「今すぐやめること」、すぐに始めたいのは《自己肯定感が高まる》3つのこと

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子どもを励ます母親
日本の不登校の児童生徒数は35万3970人と12年連続で増加している(写真:buritora / PIXTA)
  • 東 ちひろ 一般社団法人子育て心理学協会代表理事

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2024年度に不登校だった子は、小中学校あわせて35万3970人と12年連続で過去最多を更新しました。不登校の子の多くは、単に学校に行かないだけでなく身体の不調、外出や人に会うことへの恐怖、昼夜逆転などさまざまな困りが出てきます。
そうした目の前の問題解決に頭を悩ませている親御さんも多いでしょう。ここでは、元教員でスクールカウンセラーを務める公認心理師の東ちひろ氏著『もうだれも責めなくていい! 不登校の子の親が今すぐやめること、始めること』を一部抜粋・編集して明日から家庭でもできる3つのことを紹介します。

私は、教育に携わって35年、子育て相談は2万人を超す公認心理師です。また、不登校の子をもつ500人以上の親御さんから、のべ3000回以上のご相談を受けてきました。

現在は、スクールカウンセラーとして小・中学校にも勤めています。こういった経験から、不登校の子の状況や、不登校の子の親御さんの心の痛みには、だれよりも詳しいと自負しています。

あなたは、もう十分過ぎるくらいがんばっている

特にお母さんは、わが子が不登校になると、「私のせいで子どもが不登校になったのでは…」と考えてしまう傾向があります。

例えば、フルタイムで働いているお母さんは、「私が仕事をしているから、子どもが不登校になったのでは…」と考えてしまいがちです。シングルマザーのお母さんは、「私が離婚したから、子どもが不登校になったのでは…」と考えてしまいがちです。

他のきょうだいに時間を費やし過ぎたと思っているお母さんは、「私が他のきょうだいの世話に追われていたから、この子が不登校になったのでは…」と考える傾向があります。

つまり、わが子が不登校になった責任の所在を自分自身に見いだそうとして、「自責の念」に駆られてしまう傾向があるのです。でも、不登校の子の親に「自責の念」は不要です。

たしかに、反省が大事なときもあります。でも、その反省が単に自分を責めることだけになってしまうと、結果として、子育てに向かう自信やエネルギーを消耗することになります。

冷たいようですが、仮にお母さんが山のように自分を責めたとしても、それが子どもの学校復帰につながるかと言えば、そうではありません。むしろ、お母さんが自分を責め続けると、自信やエネルギーをどんどん消耗し、気力不足に陥ってしまいます。それでは、不登校のわが子に向き合っていくことはできません。

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【子どもも、もう十分がんばっている】

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