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60歳を過ぎると自覚する人が増加…「老い」を感じたとき、体の中でひそかに進行している《細胞の老化》の3大原因

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体の老いは、気づかないうちに静かに進んでいるという(写真:sakura/PIXTA)
  • 松藤 千弥 東京慈恵会医科大学学長、医学博士

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階段を上るのがつらくなった。鏡に映る顔にしわやシミが増えた。人が「老い」を感じる場面というのはさまざまですが、東京慈恵会医科大学学長の松藤千弥氏によれば、人の体の老いというものは、自分で気づくずっと前からひそかに進行しているといいます。
本稿では、松藤氏の著書『あなたの中でいつの間にか進んでいる「老い」に負けない食事術』から一部を抜粋・編集してする形で、体の中で老いをひそかに進行させている「細胞の老化」という現象について詳しく解説します。

おとろえていく体の中で、ひそかに起こっていること

ある日、階段を上るのがきついと感じたとき。以前より疲れが抜けにくくなったとき。鏡を見て、白髪やしわが増えたことに気づいたとき。

人は、こうした変化に出合ったとき、初めて自分の老いを意識します。しかし、その日に突然、老いが始まったわけではありません。体の老いは、もっと前から、気づかないうちに、静かに進んでいます。体の内側で小さな変化が積み重なっていくからです。

本稿では、その「気づかない老い」がどのように進行していくかを、体の最小単位である「細胞」から順に見ていきます。

私たちの体は、心臓、肺、腎臓、筋肉、血管など、さまざまな「器官(臓器)」でできています。

健康の話題では、「腎臓が大切」「筋肉を鍛えよう」「人は血管から年をとる」などの表現をよく耳にします。どれも正しい指摘ですが、忘れてはならない共通点があります。それは、腎臓も、筋肉も、血管も、すべての器官は「細胞の集まり」だということです。

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【老いの正体は「細胞の老化」】

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