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おとろえていく体の中で、ひそかに起こっていること
ある日、階段を上るのがきついと感じたとき。以前より疲れが抜けにくくなったとき。鏡を見て、白髪やしわが増えたことに気づいたとき。
人は、こうした変化に出合ったとき、初めて自分の老いを意識します。しかし、その日に突然、老いが始まったわけではありません。体の老いは、もっと前から、気づかないうちに、静かに進んでいます。体の内側で小さな変化が積み重なっていくからです。
本稿では、その「気づかない老い」がどのように進行していくかを、体の最小単位である「細胞」から順に見ていきます。
私たちの体は、心臓、肺、腎臓、筋肉、血管など、さまざまな「器官(臓器)」でできています。
健康の話題では、「腎臓が大切」「筋肉を鍛えよう」「人は血管から年をとる」などの表現をよく耳にします。どれも正しい指摘ですが、忘れてはならない共通点があります。それは、腎臓も、筋肉も、血管も、すべての器官は「細胞の集まり」だということです。
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【老いの正体は「細胞の老化」】
