東洋経済オンラインとは
ライフ

「母親が怪しい」広がり続けたデマ…《キャンプ場女児行方不明》で"犯人にされた母"が、中傷犯死亡も訴え続けるワケ

8分で読める
小倉とも子さん
小倉とも子さん(2026年2月/千葉県)(撮影:弁護士ドットコム)
2/6 PAGES

「一番ひどかったのは、ブログを書いていた70代の男でした。家族の心をバラバラにされました」

「募金詐欺」「人身売買・臓器売買した」といった悪質なデマが繰り返され、関係のない長女や夫のことまで晒された。その影響をうけ、数々の人間が中傷に加担していった。

投稿を見つけるたび、証拠のスクリーンショットを残した結果、愛する家族やペットの写真ばかりだったスマホのカメラロールは中傷の投稿だらけになった。

行方不明当時の誹謗中傷(画像:弁護士ドットコムより)

発信者情報の開示請求で、ブログを書いていた男は、複数の投稿者を装っていたこともわかった。

「男は掲示板で1人5役を演じていました。別人を演じて書いた投稿をもとに、『こんなことが書かれていた』とまたブログを書いていたのです」

家族の生活はズタズタにされた。

「いつか美咲が見つかり、長女が成長したとき、投稿を目に入れさせたくなかったんです。どうしようもない人間に執着されて、私たち家族の人生は壊されました。家族のためにも、裁判で決着をつける必要がありました」

「法律があっても自分が法律だ」

誹謗中傷から約2年後の2021年12月、千葉地裁は、ブログ「怨霊の憑依」を運営していた野上幸雄の名誉毀損罪の成立を認め、懲役1年6カ月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。東京高裁もこれを支持し、判決は確定している。

だが、野上は一貫して非を認めなかった。話が通じない、とも言える。

千葉県警の取り調べ調書によると、野上は30代から「霊媒師」を名乗って活動し、のちに未解決事件をブログで取り上げるようになった。

美咲ちゃんの失踪についても、早い段階から「母親が怪しい」と書き立てた。

次ページが続きます:
【最後まで謝罪はなかった】

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象