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「へバーデン結節」だけじゃない…しびれや痛みをともなう《手指の不調》 専門医が"症状から見分ける"5つの病名

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へバーデン結節をはじめとした手指の病気について専門医が解説します(写真:siro46/PIXTA)
  • 三戸 一晃 神戸百年記念病院手外科センター長兼整形外科部長
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ほかにも、骨折などで手首に変形がある人、仕事やスポーツで手を酷使している人、糖尿病や人工透析の患者さんも発症しやすいとされています。

(出所:『自力でできるへバーデン結節のリセット法』より)

「ボタンの開け閉め」がスムーズにできなくなる

⑤尺骨神経管(ギヨン管)症候群――小指と薬指の一部の手のひら側に症状が出るのが特徴

手首の小指側には、尺骨神経と血管を通すトンネル状の「尺骨神経管(ギヨン管)」と呼ばれる通路があります。この部分で神経が圧迫され、小指や薬指の小指側にしびれや痛みが生じ、握力低下などを引き起こす神経障害が尺骨神経管(ギヨン管)症候群です。

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手の甲へとつながる感覚神経はギヨン管の手前で分岐しているため、しびれや痛みは手のひら側で発生します。手の甲側に異変が起こることは通常ありません。

おもな原因は手首の使いすぎで、手を多く使う仕事に従事している方や、スポーツ選手などがこの尺骨神経管症候群によくなります。

そのほか、転倒時に地面に手をついた際や、手を握った状態で大きな衝撃を受けた際など、アクシデントが原因で発症することもあります。

また、ギヨン管内に発生したガングリオン(ゼリー状の液体が入った袋)が神経を圧迫するケースもあります。加齢による手関節や靭帯の硬化、手首の骨の変形などが、その背景にひそんでいることもあります。

症状が進むと、筋肉がやせて握力の低下が起こり、ペンを握って文字が書きにくくなったり、洋服のボタンの開け閉めがスムーズにできなくなったり、箸をうまく使えなくなったりします。

そのまま放置しておくと、日常生活や仕事に深刻な影響をもたらすばかりか、最悪の場合、小指がうまく動かせなくなる可能性もあります。じゅうぶんに注意しましょう。

(出所:『自力でできるへバーデン結節のリセット法』より)

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