手指の病気のなかでは最も患者数の多い症状であり、とくに中高年の女性が中心であることも特徴といえるでしょう。そのため、女性ホルモンの関与も指摘されています。
症状が出ると関節の可動域に制限が生じたり、変形のために「食事のときに箸をうまく持てない」「床に落ちている小さなゴミをつまめない」「服のボタンをかけることができない」など、日常生活にも支障をきたしたりしてしまいます。
※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
「ジャムの蓋」を開けるときに痛みが生じる
②母指CM関節症――悪化すると亜脱臼し、変形をもたらすことも
CM関節とは、母指(親指)の付け根である第一中手骨と大菱形骨の間にあたる手首に近い部分にある関節で、正式には第一中手手根関節といいます。
母指がほかの4本の指と向き合うために欠かせない関節であり、使いすぎや加齢にともなって関節軟骨の摩耗が起きやすく、「母指CM関節症」として病気が進行すると、腫れや亜脱臼による変形、あるいは放っておくと骨同士がくっついてしまうこともあります。
中高年に多い疾患で、女性の場合は女性ホルモンの減少も一因とされています。
症状としては、母指の開きが悪くなったり、うまく曲がらなくなったりするだけでなく、「ジャムのビンやペットボトルの蓋を開ける」「何か物をつまむ」といった母指を捻るような動作の際に強い痛みが生じるようになります。
次ページが続きます:
【悪化すると関節が「亜脱臼」することも】
