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「AIに謝罪文を作らせる人」が気づいてない、人間関係の本質と「非効率な誠実さ」の価値《正論で解決しないのが人間関係》

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AIが提示した「最も効率的で平和的な謝罪」をぶつけても、相手の心の傷が癒えるとは限らない(写真:fizkes / PIXTA)
  • 安井 政樹 札幌国際大学 基盤教育部・教職センター准教授

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AIが作った完璧な謝罪文をそのまま送る。人間関係の悩みをAIに丸投げする。そんな光景が当たり前になりつつある今を、全国の学校で「AIリテラシー授業」を年間100回以上行っている安井政樹さんは「滑稽だ」と言い切る。言葉の型をAIに任せた先に何が残るのか。「正論だけでは解決しないのが道徳だ」と語る安井さんが、AI時代に子どもたちが本当に身につけるべき「人間としての厚み」を説く。
※本稿は『「考える力」と「好奇心」をぐんぐん伸ばす AI×学び入門』から一部抜粋しています。

完璧な謝罪文の落とし穴

現代社会を見渡すと、人間関係の摩擦さえも、AIという「潤滑油」でスマートに解消しようとする風潮が目立ちます。人間関係の悩みをAIに相談する。友人との間に気まずい空気が流れたとき、誰かに迷惑をかけて謝罪が必要なとき、AIに「角の立たない、誠意が伝わる謝罪文」を作成させ、それをそのまま送信する。

私にはこうした光景が「滑稽(こっけい)」に見えてしまうのです。

なぜ、AIでつくった完璧な謝罪文が「滑稽」なのでしょうか。それは、人間関係の本質が「言葉の型」にあるのではなく、その後の「ふるまい」や「生きる姿勢」にこそあるからです。

言葉そのものは、AIによって美しく、誠実そうに整えることができます。しかし、どんなに完璧な文章を送ったとしても、その言葉がその後の自分の行動、つまり「相手への誠実な姿勢」と結びついていなければ、それは単なる空虚な記号の羅列に過ぎません。

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【「正論」で解決しないのが「誠実さ」である】

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