職場には、年齢も価値観も、育ってきた環境も異なる人が集まっています。
高校や大学では自分の年齢プラスマイナス2~3年の人がほとんどですし、趣味の仲間であれば年齢が離れていたとしても「好きなものが同じ」という共通点があって、気兼ねなく話ができるものです。
ところが「たまたま同じ職場になった同僚」は、年齢は10代後半から60代あたりまでと幅広く、また「プライベートだったら絶対仲良くならないな」と思うような、気が合うとは言いがたい人もたくさんいます。
そうした同僚たちと、互いを尊重し合いながら、それぞれのもてる最大限の力を発揮して、業務を遂行するのが会社という組織なわけです。
でも、これだけ共通点が少ないのですから、それがなかなか難しいのはある意味当然かもしれません。
飲み会翌日におとずれる違和感
入社して間もない頃、あなたの歓迎のために催された最初の飲み会で、場を和ませようとしてあけすけな話をしたとします。
それは、学生時代なら問題にならなかったノリだったはずです。その場では笑いが起き、特に注意もされません。
しかし、翌日から何となく空気が違う。雑談に入りづらくなったり、声をかけられる回数が減ったりしてしまう。
「何かまずいことを言ったのかな」。そう思っても、誰も理由は教えてくれません。
職場では、感情をストレートに表に出すこと、特にネガティブな感情を表明することが歓迎されない傾向にあります。
怒ったり文句を言ったりする人は、「情緒の安定しない人」として社内評価が低くなるため、不満があっても呑み込む人が多いのです。結果として、問題は表面化せず、水面下で静かに進んでいきます。
そんなことはない、うちの職場ではいつも怒鳴り散らしている上司がいる、という反論ももちろんあると思います。
それはそれで、「上司とのつきあい方」や「怒りで支配しようとする人とのつきあい方」といった別のテーマの書籍を参考に対策を練るべきですが、こういうタイプの人は「お前のこういうところに怒っている」と伝えてくるので、こちらも「そうか、これが気に障ったのか」とわかりやすい一面もあります。
しかし、同僚とのつきあい方についてのつまずきは、ほとんどの場合、静かに進行します。本人は、「普通に接しているつもり」「発言に悪気はなかった」と思っていても、同僚たちの中では、「ちょっと扱いづらい人」「距離を置いたほうがいい人」という印象が固まっていくことがよくあるのです。
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【「空気を読む」のは社会人の必須能力】
