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連休明け「教室の逆戻り」に絶望する先生に伝えたい3つのこと 「しんどい子ども」を追い詰める悪手とは?

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教室でしんどそうな児童に声をかける先生
「大人がだるいなら、子どもはもっとだるい」GW明けはぼちぼちでいいのです(写真:zon / PIXTA)
  • 樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授
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新しいクラスで人間関係を築いて、新しい先生のやり方に合わせて、新しい教科書についていった疲れが、GW明けにどっと出る。それは自然なことです。

だるい子どもを叱っても、だるさは消えません。それよりも、「大丈夫、少しずつエンジンかけていこう」と声をかけてあげてください。先生自身も、無理にトップギアに入れなくていいのです。ぼちぼちいきましょう。

3.GWが楽しかったとは限らない

これは、意外と見落とされがちなことです。GW明けの教室で、こんな活動をしていませんか。「GWの思い出新聞を書きましょう」「GWの思い出クイズをしましょう」。悪気はないと思います。

子どもたちのGWの話を共有することで、クラスのつながりを深めたいという意図があるのでしょう。でも、少し立ち止まって考えてみてください。GWが楽しかった子どもばかりではありません。

「家族で旅行に行った」「テーマパークで遊んだ」「おじいちゃんの家に泊まった」。そういう子もたくさんいるでしょう。でも、そうではない子もいるのです。保護者が仕事で、ずっと1人で家にいた子。家庭の事情で、どこにも出かけられなかった子。

家の中がしんどくて、学校に来ているほうがずっと楽だという子。そういう子にとって、「GWの思い出を書きましょう」は、つらい時間です。書くことがありません。周りの子が「ディズニーランドに行った」「沖縄に行った」と盛り上がっている中で、自分は何も書けない。

その惨めさを想像できますか。「楽しかったことを書きましょう」という一言が、子どもを追い詰めることがあるのです。

だから、私の考えはこうです。GW明けは、いつも通りに授業を再開する。特別なことをする必要はありません。思い出新聞も、思い出クイズもいりません。

「おはようございます。元気だった? じゃあ、授業を始めます」

これでいいのです。いつも通りの授業をいつも通りに始める。そのことが、どれほど子どもたちに安心感を与えるか。とくに、GW中にしんどい思いをしていた子にとっては、「学校はいつも通りだ」ということ自体が救いになるのです。

もちろん、休み時間に「GW何してた?」と子ども同士が話すのは自然なことです。それを止める必要はありません。でも、授業として全員の前でやらせる必要はない。

子どもの家庭環境はさまざまです。すべての子どもが同じ条件で連休を過ごしているわけではありません。「みんな楽しかったよね」という前提で活動を組み立てること自体が、一部の子どもを傷つけてしまう可能性がある。

5月は、地味だけど大事な時期です。4月の勢いに頼るのではなく、目の前の子どもの姿をよく見て、今の子どもたちに合わせた指導をしていく。それが、6月以降の土台になります。先生方、ぼちぼちいきましょう。

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