「先生は自分たちのことを見てくれている」「やり直しじゃなくて、続きなんだ」。この感覚が、子どもの心を前に向かせます。4月にできていたことができなくなっている。それは当たり前のことです。
嘆いたり、イライラしたりする必要はありません。どうか悲観的にならないでください。窪みの先には、加速があるのですから。
2.大人がだるいなら、子どもはもっとだるい
GW明け、先生方自身の体はどうですか。正直に言って、だるくないですか。連休中にリズムが崩れて、朝起きるのがしんどい。通勤の電車が重い。職員室の椅子に座った瞬間に「ああ、始まったか……」と思ってしまう。
普通のことですよね。大人だって連休明けはだるいのです。そして、大人がだるいということは、子どもはもっとだるいということです。
子どもは大人以上に、生活リズムの変化に影響を受けます。連休中に夜更かしをしたり、ゲームに没頭したり、旅行で疲れていたりする子がたくさんいます。そんな状態で平日の朝を迎えて、いきなりトップギアで授業を受けろと言われても、それは無理な話です。
だから、GW明けの最初の数日は、ぼちぼちやっていきましょう。いきなり45分間びっちりの授業をしなくていい。少しペースを落として、子どもたちが学校生活のリズムを取り戻す時間を作ってあげてください。
もう1つ、GW明けにぜひやっていただきたいことがあります。5月の見通しを子どもと共有することです。運動会、遠足、テスト、校外学習……。5月から6月にかけては行事が続きます。
これらの予定を、子どもたちと一緒に確認してみてください。「来週は〇〇があるよ」「6月には△△が待ってるよ」という見通しがあると、子どもは安心して動けます。逆に、見通しがないと不安になります。大人だってそうですよね。来週何があるかわからない状態で仕事をするのはしんどい。子どもも同じです。
そしてもう1つ、知っておいてほしいことがあります。「5月病」は子どもにも来ます。4月の緊張感がプツンと切れて、やる気が急に落ちたり、体調を崩したりする子が出てきます。
朝「お腹が痛い」と言う子、授業中にぼーっとしている子、友達とのトラブルが急に増える子。こうした姿を見たとき、つい「なんでやる気がないの」「ちゃんとしなさい」と言いたくなります。
でも、叱る前に一歩引いて、「疲れてるんだな」という視点を持ってみてください。4月の1カ月間、子どもたちは子どもたちなりに、ものすごく頑張ってきたのです。
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【3.GWが楽しかったとは限らない】
