オールシーズンタイヤのシェアはこの約3%程度、本数にして年間150万本前後と推定されている。その中でダンロップは、シンクロウェザーの26年販売目標を年間100万本という強気な数字に設定した。24年の発売以来、25年、そして現在(26年)にいたるまで販売は極めて順調に推移しており、同社が目論んだ「需要喚起」は見事に成功したといえるだろう。
これまでオールシーズンが統計もないほど普及してこなかった主因は、日本の気候特性とそれに対する消費者の要求にある。湿った重い雪やアイスバーン(凍結路面)が頻発する日本の冬道において、サマータイヤよりもオンロード性能が低く、氷雪路、とくにアイスバーンに弱いという言わば当然の性能からユーザーの間では「中途半端な妥協の産物」という評価が定着してしまったのが実情である。
他メーカーも手をこまねいていたわけでもなく、とくに欧米メーカーがドライ・ウェット性能を高めて市場を牽引してきたが、それでも「氷上性能」の壁は厚く、スタッドレスタイヤとの差をなかなか埋めるまでにはいたっていなかった。
ダンロップ「シンクロウェザー」の革新性
こうした日本市場にダンロップが投じたシンクロウェザーは、従来のオールシーズンタイヤとは一線を画す。
メーカー自身が「次世代オールシーズンタイヤ」と銘打つシンクロウェザー最大の売りは「氷上性能」の獲得である。これにより、これまでオールシーズンタイヤの導入を躊躇していた「降雪頻度の高い地域」や「絶対的な安心感を求める層」をターゲットに収めることが可能となった。
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【シンクロウェザーを次世代オールシーズンタイヤと呼ぶ理由】
