とはいえ、決してパワー不足というわけではない。もちろん、パワフルな水圧を誇るTKSと比較すれば、強めの刺激を好む方には少々物足りなく感じるかもしれない。しかし、これほどまでに水量を抑えながら、しっかりとした水圧を維持できている技術力には驚かされる。水道代の節約を重視する家庭にとっては、心強い選択肢となるはずだ。
「気分がアガる」も立派な選択基準
3製品の機能はそれぞれに個性的だったが、最後に、書ききれなかった筆者と家族の感想をお伝えしたい。
シャワーヘッド市場においてReFaが長年トップを走り続けている理由は、その圧倒的な存在感もある。正直に言えば、あのラグジュアリーなデザインとメタリックな質感は、至って特徴のない我が家の「ふつう」のユニットバスには全く調和していない。取り付けた当初、そのピカピカの浮きっぷりに苦笑いしたほどだ。しかし、美容機器として手にした瞬間の「気分がアガる」高揚感は、他の製品では得がたいものがある。
一方で、デザインはいまひとつだったものの、家族から一番人気なのはTKSだ。軽くコンパクトながら、ジェット水流が頭皮までしっかり届き、汚れを根こそぎ落としてくれるパワフルさがある。TKSを使うようになってから頭皮の汚れがしっかり落ちているのか、髪がサラサラになった。
さらにおすすめなのは、同シリーズの「ピュアラスフィニッシュミスト・スターターキット」だ(実勢価格は9900円)。密度の濃いミストを最後に浴びると、肌がしっとりツルツルになる。特化しているからこその密度とも言えそうだが、さきほどの「スカルプファイン」を使う場合は、付け替えなければならない点は少々面倒。ジョイントで簡単に付け替えられるとはいえ、レバーやボタンなどで水流を切り替えるように利用できない点だけが少々悔やまれる。
そしてNoendだが、こちらは高い節水性能と塩素除去能力、体を優しく包み込むようなシャワーが大きな魅力だ。原水への切り替えができない点は惜しいが、デザインはシャワーヘッドには珍しいマットな質感で落ち着いている。どんなバスルームにもスッと馴染むデザイン性は、多くのユーザーにとって嬉しいポイントになるだろう。
毎日浴びるシャワーだからこそ、性能やデザイン、あるいは節水性といった自分なりの優先順位で見直してみる価値は十分にある。バスタイムをより豊かにする一助となれば幸いだ。
