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あの快活CLUBがジム参入も「最初は苦戦」…V字回復の裏で担当者が"全国筋トレ巡り"して掴んだ答え

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快活CLUB、FiT24の看板
快活CLUBとフィットネスジム。一見、相いれない2つの業態だが……(写真:筆者撮影)
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一方で、FiT24の勢いは止まっていた。

2023年には全国114店舗体制となったが、退会率は業界の平均を超えており、新規会員の獲得にも苦戦。AOKIホールディングスで執行役員を務め、快活フロンティアの事業戦略を担当していた浅田さんは「危機的な状況でしたね」と振り返る。

「このままでは事業が終わってしまうと思いました。ただ、ウェルネス市場の可能性は大きいです。『AOKIホールディングスの事業ポートフォリオを考えてもやめるわけにはいかない』と考えました」

こうして浅田さんが2024年7月に快活フロンティアへ出向。事業の再建に乗り出した。

担当者が「全国のジム筋トレ巡り」で課題の洗い出し

快活CLUBと併設するFiT24(写真:筆者撮影)

浅田さんはチェーンビジネスの現場で30年以上のキャリアを積んできたビジネスパーソンだ。イオンモール内にあるゲームセンターなどのアミューズメント施設の売り場づくりや運営、戦略策定を担当。イオンシネマを運営するイオンエンターテイメントの代表を経験した後にAOKIホールディングスへ転職した。エンタメ空間の設計とチェーン店開発のプロフェッショナルである。

その目から見てFiT24にはどのような課題があったのだろうか。

「店舗づくりにお客様の視点が欠けていたんです。FiT24は中級者に好まれるマシンを多く設置していたのですが、入会者の40%は初心者でした。そのズレが会員様の退会へと繋がっていました」

本格的に筋トレに取り組んだ経験はなかった浅田さんは、初心者の目線で全国のFiT24を回ることにした。一つひとつの店舗で2時間かけてマシンを使い、施設の不満点を探していく。会員に寄り添えていない部分がわかり、それを解消するための施策を打ち出した。

筋トレ初心者の悩みには大きく分けて2つある。ひとつは取り組み方がわからないことだ。

身体を変えるには数カ月以上の時間がかかるが、器具の扱い方やトレーニング方法がわからないと成果を実感できず挫折しやすい。中級者以上をメインの顧客層と考えていたFiT24には悩みに寄り添うサービスが不足していた。

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【「スタートサポート」の導入】

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