最大の強みはダンベルやバーベルを使うフリーウェイトエリアにある。バーベルを使うパワーラックが複数台あり、自分でプレートをつけ替えするプレートローディング式のマシンも数種類ある。筆者が訪れた店舗には20代前半の男性が10人以上も身体を動かしていた。
また、全店舗に料金を支払えば飲めるプロテインバーもある。筋トレ初級者以上がトレーニングに励みやすい環境だ。
競合の増加によりコロナ禍以降に苦戦
FiT24は他の24時間ジムと比較して清潔感もあり、身体も動かしやすい印象だ。なぜ苦戦を強いられたのだろうか。その経緯を追っていきたい。
FiT24の1号店は2019年に立ち上がり、快活CLUBの併設店として展開していく。
当時はフィットネス市場が盛り上がっていた時期だ。帝国データバンクの調査によると市場規模は過去最高の7085億円を記録。7100億円を記録した2024年とだいたい同じ規模だが、店舗数は現在と比べて約60%しかなかった。つまり、2019年時点では24時間ジムの需要に供給が追いついていなかったと言える。
また、シダックスがカラオケ業界から撤退し、全国のロードサイドに大型の空きテナントが増えた時期でもある。これらの空きテナントを活用できたため、併設店の出店を短期間で行えたそうだ。
店舗数の増加と会員数は比例し、快活フロンティアはFiT24を積極的に出店。ブランドを立ち上げた3年後に全国91店舗へ到達した。
しかし、コロナ禍を経て24時間ジムの競争は激しくなる。岐阜県発祥のFIT-EASYが東海地方を中心にフランチャイズでの出店を加速。2022年には100店舗を突破し、急成長を遂げていく。
また、東京ではYouTube登録者数100万人を超える山澤礼明氏がオーナーを務めるFIT-PLACE24も2022年にオープン。1年間に50店舗以上のペースで店舗を拡大した。
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【危機的な状況に陥っていたFiT24】
