調査によると、「建設業に『施工管理職』という専門職があることを知っていますか?」という問いに対して、「知っている」と答えた若者は70.5%に上った。仕事自体の認知度は決して低くない。
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しかし、「施工管理職を取り巻く状況の変化(人材ニーズの向上、労働環境の改善)を知っていますか?」という問いに対しては、「知っている」と答えたのはわずか21.9%。「知らない」が78.1%と圧倒的多数を占めたのだ。
若者たちの頭の中では、現場の仕事は「3K(きつい・汚い・危険)」という、昭和から続くネガティブなイメージのままで時が止まっている。
さらに決定的なデータがある。「施工管理職は建設現場のスケジュール管理や品質管理などの責任者です。20代で年収500万円を目指せるなら希望しますか?」という、メリットを明確にした質問への回答だ。
国税庁の調査によれば、20代の平均年収は300万円台にとどまる。20代で年収500万円というのは、間違いなく平均以上の好条件だ。しかし、結果は以下の通りだった。
・収入以外の条件も良いなら検討する:24.3%
・希望する:0.0%
なんと、好条件を提示しても「希望する」と明確に答えた若者は、457名もいて「ゼロ」だったのである。この結果は、企業側が「給与や待遇を改善」しても、若者を採用するためには不十分であることを如実に物語っている。
なぜ若者はブルーカラーが「完全NG」なのか?
施工管理に限らず「ブルーカラー」職種全体に対する印象を聞いた質問では、事態の深刻さがさらに浮き彫りになる。「条件や職種を問わず、就職先としてはまったく考えられない」という回答が、実に64.3%に達したのだ。
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【旧態依然とした現場の空気】
