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ハンガリー・オルバン政権大敗で欧州ポピュリズムの潮目は変わったのか/新興保守の勝利で社会民主主義勢力弱体が続く

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ハンガリー総選挙でオルバン首相を破り、政権交代を果たしたマジャール新首相(写真:2026 Bloomberg Finance LP)
  • 安部 雅延 国際ジャーナリスト(フランス在住)

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2026年4月12日(現地時間)に実施されたハンガリーの総選挙の結果、16年間という長期政権を続けていたオルバーン・ヴィクトル首相(62歳)率いるフィデス・ハンガリー市民連盟が大敗し、マジャル・ペーテル氏(45歳)率いる新興保守系野党、ティサ党(尊重と自由党)」が圧勝した。選挙戦最終盤にはアメリカのJ・D・ヴァンス副大統領もハンガリー入りし、オルバーン政権への支持を表明したが、効果はなかった。

オルバーン氏を支援するトランプ政権には痛手となったが、ロシア寄りのオルバーン氏の大敗は、ウクライナのゼレンスキー大統領にとっては朗報であり、ウクライナ支援継続を表明している欧州連合(EU)にとっても光が差してきた。

ウクライナ紛争を受けてのロシア制裁にオルバーン政権が亀裂をもたらしており、ハンガリーが引き続き、ロシア産化石燃料を輸入し、さらに親中の姿勢を強めていたことで、EUのアキレス腱的存在だった。

政権交代はリベラル勢力の勝利ではなかった

結果としてEU加盟国間の亀裂を望むロシアのプーチン大統領にとっても、オルバーン政権との関係強化でEUの分断を模索していた中国の習近平国家主席にとっても、悪い結果となった。それも投票率はハンガリー史上最高を記録しての選挙結果だった。

アメリカのニュースメディア、ポリティコ欧州版は「(ハンガリーのオルバーン)首相はEUとウクライナを非難することで、有権者の心を読み違えた。国民はむしろ、彼の縁故主義と経済運営の失敗の方をより懸念していた」と分析した。

オルバーン氏は、アメリカでトランプ氏を支える「アメリカを再び偉大に」(MAGA)支持者が持つ反リベラル勢力の全面的支持を得ていることに自信を示していた。

しかし、結果は、ティサ党率いる元オルバーン支持者のマジャル氏が政権の腐敗を批判し、有権者の心を捉え、圧勝した。有権者は「フィデス党を、経済を低迷させている縁故主義と腐敗の象徴とみなした」とポリティコは指摘した。

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【欧州のリベラリズムの本質】

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