適度な運動は血流を促すものの、やりすぎると手や腕に負荷がかかるので逆効果になるとのこと。先のリスクファクターの部分でも述べたが、局所的に血流が過剰に増えると、かえって血管が目立ちやすくなるためだ。
「とくに腕を縛って行うようなトレーニング(いわゆる加圧トレーニング)はハンドベインケアの視点ではNGです。血管をより目立たせる要因になることもあるので、避けたほうがいいでしょう」(阿保医師)
④マッサージ
手のマッサージも血流によいという。指先から手首、腕へとやさしくマッサージして血流を促すことで、血液やリンパの循環を促進でき、血管を目立たなくできる。
「マッサージのポイントは、必ず指先から心臓に向けてマッサージすること。軽くさするように流すだけで十分です」(阿保医師)
⑤食事
皮膚の質を保つためにバランスのとれた栄養補給も重要になる。とくにビタミンCは皮膚の弾力を支えるコラーゲン生成に関わるため、積極的に摂りたい栄養素の1つだ。
サプリメントなどによるコラーゲン(加水分解コラーゲンやコラーゲンペプチド)の摂取も有効だ。皮膚弾性の改善が期待できるという。
血管を目立たなくさせる治療
こうしたセルフケアでも対処できず、何とかしたいという場合、「治療によって目立たなくする」という選択肢もある。
手の血管治療はアメリカでは比較的進んでいるが、日本ではまだ新しい分野だ。治療できる医療機関も徐々に増えてきてはいるものの、治療法も標準化されておらず、それぞれの医師の経験に依存する部分が大きい。
阿保医師が手の血管治療で主に行うのは「血管内レーザー治療」。下肢静脈瘤では標準治療となっている。
手の血管内レーザー治療を受ける際には、事前にエコー検査で血管の状態を確認し、治療が可能かどうかを判断する。やり方は、対象となる血管内にレーザーファイバーを挿入し、血管の内膜にレーザーを照射。焼灼することで拡張していた血管が収縮し、目立たなくできる。
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【治療を受ける際の注意点】
