親がそれにイライラしたら、手段と目的がひっくり返っているサインです。観察力を育てるために旅に出ている!という思考になっている。お気をつけください。
旅はあくまで環境設定です。観察力は楽しい時間を過ごしたあとに、ついてきたお土産くらいに気楽に考えてください。
とはいえ、何かお土産をもらいたい気持ちもわかります。それなら旅をどう設計するのがいいのか。
旅先の選定はどうしたらいい?
逆説的ですが、旅先を決めるときに、親自身の行きたい・見たいことを入れ込むことです。私の周りにいるまなざし旅の上手な親のみなさんは、口をそろえてこう言います。
「旅先は、私も行きたい場所だから行く」
「子どもの希望も聞くけど、もちろん私の希望も叶える」
一番よくないのが、子どものためにと力が入りすぎることです。
「楽しませてあげなきゃ」
「退屈させないようにしなきゃ」
「貴重な経験をさせてあげなきゃ」
この「~してあげる」モードに入った瞬間、親は、ガイドや接待係になり、子どもは連れていってもらう人、お客さまになってしまいます。ガイド役が疲れるのは当たり前ですし、義務感は子どもにすぐ伝わります。
そのため、親は気負わずに自分の好きを入れて旅先を選定するといいと思います。
「今回は、お母さんがこの景色を見たい!」
「お父さんは、どうしてもこれを食べてみたい!」
そう言える旅のほうが、圧倒的に熱量が生まれます。親が楽しみにしている旅先に家族で行く。そのほうが、子どもの好奇心に火をつける最強の着火剤になります。
次ページが続きます:
【「行きたい!」を大事にしたらいい】
