平井:そうです。要素同士の関係性を考えながら、自分の知識をモジュール化していくという感じ。しかも自分の手を実際に動かして、文字を書いたり線を引いたりすることで、より記憶に定着しやすくなります。
最近の参考書は「親切すぎる」?
平井:西岡さんは、どんなふうに勉強されてきたんですか?
西岡:僕は、浪人時代に予備校の先生に「頭がよくなるには、どうしたらいいですか」と聞きに行ったら、「10分でいいから、夜、寝る前に白い紙とペンを準備して、その日に勉強したことをぜんぶ書き出せ」と言われたんです。
平井:それはいい先生に出会いましたね。
西岡:最初は何も書き出せなくて絶望しました。でも、それ以来、「夜、書くぞ」と思っていると授業の内容が頭に入ってくるようになり、食事や入浴時にも「これから書くぞ」と思っていると、忘れないようになった。
すると書くことが増え、次第に10分では済まなくなってきたので、今度は情報に「濃淡」をつけるようになりました。
学んだことすべてを書き出すのではなく、大事な要素だけ書き出すことにしたんです。これが勝手に「勉強したことマインドマップ」となり、「要素同士の関連付け」や「具体から抽象への落とし込み」も自然とできるようになりました。
平井:おもしろいですね。インプットしたうち重要な情報だけを取り出し、関連付ける。こうして自分の手と頭を使って情報を整理したものを、反復学習する。これがすごく効いて学力が上がったのでしょう。
西岡:おっしゃるとおり反復も大事だと思います。でも、生徒を見ていると、まず自分で手を動かして書いていないし、反復学習もしていない子が多いですね。参考書にメモすらとっていないので「君たちの参考書はきれいすぎる!」と言うと、「特に自分で書き加えること、なくないですか?」と返ってくる。
たしかに今の参考書は親切すぎるというか、もとから情報量が多いんですよね。だから半ば苦し紛れに「参考書と同じ内容でもいいから、とにかく自分で書いたほうがいいよ」と言うことにしています(笑)。
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【合理性よりも心からの熱意】
