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スマホで「学力低下」は本当か? 情報メタボを脱する「真っ白な紙」と、AI時代に生き残る真の賢さとは【後編】

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子どもたちに「真の賢さ」を授けるには、いったい、どのような教育が必要なのでしょうか(撮影:尾形文繁)
  • 平井 孝志 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授
  • 西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当
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西岡:情報が多すぎると重要性の「濃淡」をつけづらくなり、かえって混乱するというのもあるでしょう。僕も、2浪中に山ほど参考書を買いましたが、肝心の成績はぜんぜん上がらなかったという苦い経験があります。

まず「真っ白な紙」に向かえ

平井孝志(ひらい・たかし)筑波大学大学院ビジネスサイエンス系国際経営プロフェッショナル専攻教授。ベイン・アンド・カンパニー、デル、スターバックス コーヒー ジャパン、ローランド・ベルガーなどを経て現職(撮影:尾形文繁)

平井:たとえば新しい領域を学びたいとか、クライアントの課題を解決したいというとき、私は、やはり「真っ白な紙」に向かうんです。

「ホワイトボード」のときもありますが、とにかく、ある程度の知識を入れたら、どんな論理構造になっているのか、何が本当の課題なのか、さらには書き出したことの裏側には何があるのか……といったことを、どんどん図に落とし込みながら考えていく。

西岡:まさに、手を動かしながら考える。情報があふれている時代だからこそ、子どもたちには、図を描いて思考を整理する習慣を身につけてほしい。でも、そう伝えると「何を描いたらいいですか?」と聞いてくる子も多いですね。

平井:中高時代の私は、本当に大事なこと――というのは「結果」だけでなく「その結果に至るプロセス」を描き出すことを意識していましたね。

たとえば二次方程式なら、もちろん「解の公式」も書くのですが、それ以上に「式を変形する→平方完成する→左右を整理する、これが大事!」というように、考え方の流れの部分を図にしたほうが、ずっと深く理解できる。高校3年分をすべて足してもノート10〜15ページ程度で、重要な論理はだいたいカバーできたと思います。

西岡:エッセンスだけを抽出するから、情報量はぐっと圧縮されるわけですね。

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【参考書は書き込んでこそ意義がある】

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