フレームワークとは「考えるための型」のことです。この型に当てはめるだけで、あなたの脳内から自動的にたたき台に載せるための案が引き出されます。素晴らしいアイデアマンである必要はありません。型を使えば、誰でも機械的にすばやく案を並べることができるのです。
方向性の数は「頭の使い方」次第
方法1:対比構造で考える
最もシンプルな方法は、今考えている案と「真逆の方向性」を考えることです。
今のアイデアが「既存顧客向け」なら「新規顧客向け」、「短期的な打ち手」なら「長期的な打ち手」、「外から攻める」なら「内から変える」、「競合とガチンコ勝負をする」なら「競合の真逆を行く」。
この対比構造を使うだけで、常に2つの方向性が出せます。
「なんとなく既存顧客向けで考えていたが、新規顧客向けというアプローチもあり得る」という気づきが生まれるだけでも、たたき台の質は大きく変わります。
方法2:度合いで分ける
1つの案しか思いつかないとき、それを「竹プラン」と考えてみましょう。
そして、「松」と「梅」が作れないかと考えます。「松」はリソースをたくさん使う大きな案、「梅」は小さく実施する案。
これだけで3つの選択肢が生まれます。効果の大きさを大中小で分けたり、実行の難易度を高中低で分けたり、スピードを「早く・普通・ゆっくり」で分けたりする方法も使えます。
度合いによって分けていくことで、「どのスケールで進めるか」という意思決定の軸が生まれ、議論が具体的になります。
方法3:掛け算で考える
期待する成果を掛け算で分解すると、打ち手の候補が体系的に見えてきます。
たとえば「売上=数量×単価」と分解すると、「数量を増やす打ち手」と「単価を上げる打ち手」という2つの方向性が生まれます。B2Bビジネスなら「売上=案件数×受注率×平均案件単価」と分解でき、案件数を増やす打ち手・受注率を上げる打ち手・案件単価を上げる打ち手という3つの軸で考えられます。
どの要素を改善すれば最も効果的かが見えてくるのが掛け算の最大のメリットです。複数の要素を同時に少しずつ改善する統合的な打ち手案も考えられるようになります。
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