やる気満々の新人が「静かな退職」を選ぶ理由 その兆候は入社直後から…若手が会社を見切る"瞬間" 上司はどうすべき?

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繰り返すが、精神論を振りかざしても、新入社員には何も伝わらない(新入社員だけではないが)。主体性などは、要求して引き出せるものではない。小さな成功体験を積み重ねることで、結果として自然と表れてくるものだ。

主体性や当事者意識を引き出す前に、私が勧めたいのが「タスク分解」である。

「来週の会議用に、この案件の企画書を作っておいて」

と指示しても、新人はどこから手をつければいいか分からない。指示が漠然としているからだ。だからこそ上司は、一緒に仕事を分解してあげる必要がある。

まず最終ゴールを明確にする。「誰に向けて」「どんなメッセージを伝えるための」「何ページの資料なのか」。そこから逆算して、必要な作業を洗い出させる。

(1)過去のデータを集める
(2)競合の動向を調べる
(3)構成案を作る
(4)先輩に一次レビューをもらう

これらを具体的な行動レベルにまで分解し、それぞれの所要時間を見積もらせるのだ。

「そこまでやる必要はあるか?」

タスクが明確になれば、新人も「次は何をすべきか」が分かり、自ら動けるようになる。

「そこまでやらなくちゃいけないんですか?」

とよく聞かれるが、そこまでやらないと主体性を発揮できない相手には、そこまでやるのである。

この「仕事を分解し、一つひとつのタスクを着実にこなす」という基本動作の繰り返しが、仕事への自信を生み、やがて本物の主体性へと育っていく。

対策③ 「期待」と「イフゼンルール」の活用

「どうせ今時の若者は言ってもやらないだろう」

「期待するだけ損だ」

このように、ハナから期待せずに接すれば、その空気は非言語のメッセージとして必ず部下に伝わる。絶対にやめよう。期待されない部下は、本当にその通りにしか能力を発揮しなくなる。これは心理学で「ゴーレム効果」と呼ばれる現象だ。

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