やる気満々の新人が「静かな退職」を選ぶ理由 その兆候は入社直後から…若手が会社を見切る"瞬間" 上司はどうすべき?

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仕事には必ず「責任」「権限」「義務」の3つが、同じ分量だけセットで存在するという組織運営の原則だ。

(1)責任:任された職務を最後までまっとうすること。
(2)権限:職務をまっとうするために、必要なリソースを使ったり、先輩や上司に相談したりする権利。
(3)義務:仕事の進捗状況や結果を、適時適切に報告・説明する義務。

これを入社直後に明確に伝えるのだ。

“責任”が最も分かりやすい

最も分かりやすいのは「責任」だ。どんなに経験が浅くとも、どんなにやる気が低かろうが、

「任された以上、責任は果たします」

と言うはずだ。だから、責任を果たすためには権限が与えられており、権限を与えられている以上は、義務を果たす必要がある、と言えば、誰でも納得がいく。

「君たちには、仕事を任された以上、それをやり切る責任がある。自分の力だけで解決できなければ、遠慮なく先輩や上司に相談する権限を行使しなさい。そして仕事がどこまで進んでいるか、問題は起きていないか、必ず報告する義務を果たしなさい」と。

たとえば、仕事が終わっていないのに「定時なので帰ります」と言う部下がいるとする。定時で帰ること自体は悪いことではない。しかし、任された仕事を途中で投げ出し、誰にも相談せず、進捗の報告もせずに帰るのは、「責任」も「義務」も放棄した行動と言える。

「普通は、その日のうちにやり切るでしょ」

「分からないことがあったら、誰かに相談しなよ」

こんなふうに部下を責めると「精神論」と言われてしまう。いっぽう「三面等価の法則」に照らし合わせて毅然と指導すれば、これは「精神論」ではない。この原理原則を共通言語にするべきだ。そうすることで、上司も部下も感情的にならずに済むのだ。

対策② 「タスク分解」の徹底

「主体性を持て」

「当事者意識が足りない」

世の中の多くの上司は、このような単語が好きだ。「主体性」「自主性」「当事者意識」「危機感」「チャレンジ精神」――。これらを「持て」と言うのは悪くないが、具体的にどうしたらいいか。行動に落とし込める具体的な方法を伝授しなければ、

「また精神論言ってる」

と揶揄されるだけだ。

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