やる気満々の新人が「静かな退職」を選ぶ理由 その兆候は入社直後から…若手が会社を見切る"瞬間" 上司はどうすべき?

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しかし、これは優しさではない。単なる逃げであり、上司としての職務放棄だと私は考えている。右も左も分からない新人に突然「自由」を与えても、どう動いていいか分からない。明確なフィードバックも、乗り越えるべき壁も与えられない。

結果として、新人は成長実感を得られないので、「この職場にいても自分の市場価値は上がらない」と見切りをつけてしまうのだ。そして言われたことだけをこなす「静かな退職」へと至ってしまう。

AI時代における「静かな退職」の致命的リスク

「静かな退職」を選び、最低限の仕事だけを淡々とこなす。本人は、それが最もコストパフォーマンスの良い賢い働き方だと思っているかもしれない。しかし、この働き方はAI時代において極めて危険な選択だ。

AIが最も得意とするのは、過去のデータに基づいたルーティンワークや、マニュアル化された定型業務。データ入力、簡易な資料作成、スケジュール調整、定型的な問い合わせ対応など、これまで若手社員の「下積み」とされてきた仕事は、凄まじい勢いでAIに代替されつつある。

私の周りの営業や営業アシスタントたちも、AIを使いながら「より高度な仕事」に焦点を充てつつある。若手やアシスタントたちが、ベテラン社員の仕事を食っていきそうな勢いである。

そんな時代に、「最低限の仕事しかしない」と宣言してしまったらどうなるか? AIから見れば、最も置き換えやすい存在になってしまうだろう。言われた作業を横に流すだけの仕事は明らかに減っていくからだ。

上司はこの厳しい現実を、若手社員に明確に伝えなければならない。AI時代を生き抜くためには、自ら考え、他者と協働し、AIには生み出せない付加価値を提供する人材になるべきだ、と。新社会人だからこそ、啓蒙しなければ理解されることはないのだ。

対策① 「三面等価の法則」を叩き込む

では、上司は具体的にどう指導すべきか。3つの対策を考えた。

まず徹底すべきは、仕事の原理原則を教えることだ。私が推奨しているのは「三面等価の法則」である。

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