5位の『暗殺教室』は、少し意外に感じる人もいるかもしれません。ただ、勉強に対する姿勢や成長の描き方に注目すると、東大生の間で支持されるのもかなり納得です。単なる学園ものではなく、「できないことをどうできるようにするか」「目標をどう分解して攻略するか」という視点がはっきり描かれている作品だからです。
『暗殺教室』では、問題を解くことを“モンスターを討伐する”ようなイメージで描いて、モンスターごとに効く武器となる戦略を変えていく、という描写がされていました。それと同じように、モンスターを倒すようなイメージで数学を捉え、頭の中で武器を変えるように戦略を変えていた、という人もいました。
6位の『名探偵コナン』も、東大生らしさが見える作品です。
『HUNTER×HUNTER』にも通じるところですが、やはり東大生は情報量の多いマンガをしっかり楽しめる傾向があるのかもしれません。伏線、推理、トリック、人物相関、過去のエピソードとのつながりなど、読む側にある程度の集中力や記憶力を求める作品が上位に入ってくるのは興味深いところです。
もしかすると、こうした作品を読むこと自体が、読解力や情報整理力のトレーニングになっている面もあるのかもしれません。「楽しいのに頭も使う」という作品は、東大生と相性がいいのでしょう。
8位の『亜人』は、ストーリーの面白さを評価する声が多く見られました。展開のテンポや緊張感、キャラクターのしぶとさに惹かれている人が多い印象です。特に、「最後の最後まで何度でも立ち上がる感じが受験と重なった」という受け止め方は、とても象徴的です。
受験は、一発で全部がうまくいくものではありません。模試の失敗や苦手科目、思うように伸びない時期を何度も乗り越えていく必要があります。だからこそ、『亜人』のように、何度倒れてもなお前に進む物語に、強く共感する東大生が多かったのかもしれません。
東大生の趣味は決して「勉強一色」ではない
今回の結果を見ると、東大生の趣味は決して「勉強一色」ではありません。音楽を聴き、動画を見て、そしてかなりの割合でマンガも読んでいます。しかも、ただ流行作を追っているだけではなく、物語の構造やテーマ、人物の成長、情報量の多さ、逆境の乗り越え方まで含めて、かなり深く楽しんでいることがうかがえます。
今後も「東大生アンケート」では、東大生のリアルな趣味や価値観、日常の感覚が見えてくるようなデータを発信していきます。「東大生って実際どんな人たちなの?」と気になる方は、ぜひ続報もチェックしてみてください。



