生産終了となって長い年月が経っている車種は、廃車などで個体数が年々減少する傾向にあることは間違いない。一方、純正部品を復刻するには、材料や金型など、コストもある程度かかる。そのため、できるだけ需要の多い車種や部品を選ばないと、必要コストを回収できない。せっかく復刻パーツを製作しても、購入数が少なければ赤字となり、事業自体が存続しづらくなるのだ。
つまり、収益面で、ある程度リスクも伴うのがこうしたサービスの問題点だ。それでも、スバルがこの事業に乗り出したのはなぜか。それは、国内の自動車産業が直面している課題解消のためだという。
スバルの広報担当者は、「日本市場は現在、人口減少が続くことで、自動車の新車販売台数も減る傾向にある」と語る。そのため、「新車を売っているだけでは、将来的に成り立たない」という危機感を持っているのだ。
一方、今でも古い車種に乗り続けているユーザーは「長年のスバリスト」。今後は、そうした愛好家の要望にも可能な限り応えていくことで、同社のイメージを向上させ、「スバルのブランド力強化」に繋げていく。
そうした取り組みが、結果的に今のスバル車を愛するユーザーの子供世代など、「若い人たちにもスバル車を訴求する」一助になることを目指す。
国内自動車メーカーの動向
こうした国産旧車のパーツ復刻などの取り組みは、前述のとおり、スバルが最初ではない。以前から、たとえば、トヨタでは『GRヘリテージパーツ』というサービスを実施。「2000GT」や「スープラ(A70型・A80型)」、AE86型「カローラレビン・スプリンタートレノ」、「ランドクルーザー(40型~80型)」など、数々の名車用パーツを復刻している。



















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