そしてもうひとつ重要なのが、環境の一致です。自宅では、パートナーがいたり、子どもが隣にいたり、マットレスが異なるなど、条件が変わる。
ところが我々のカプセルは全室同じ寝具・同じ形状・完全にひとり。この条件がそろうからこそ、大学病院との比較研究にも使えるデータになる。これは普通のホテルが真似しようとしても、なかなかできないものです」
終電を逃した会社員の駆け込み処——かつてはそんなイメージだった。その1979年に生まれたカプセルホテルという形態が、約半世紀を経て、睡眠医学の文脈で思いもよらぬ輝きを持ち始めている。
カプセルホテルの発想の元祖であり「中銀カプセルタワービル」など、近未来的な建築で知られる黒川紀章が、現在のデザイナー柴田文江によるこの「スリープポッド」を見たとしたら、どんな感慨を抱くだろう。
眠りから始める「人生後半の再設計」
今まで積み上げてきたキャリアや、握りしめてきた縁をひと晩だけ手放して、コールドスリープ装置を思わせる「スリープポッド」で眠ってみたら、ちょっとだけ未来の風景がひらけた。
人生の三分の一は眠っているとするならば、良質な眠りは、人生後半を支える土台だ。睡眠効率60%の“眠れてない”私は、これから健やかな眠りを取り戻せるだろうか―――たぶん大丈夫だ。気づいた今日が、始まりなのだから。
ナインアワーズ宿泊:4900円~(宿泊日・プランにより変動)
9h sleep checkup:宿泊者向け無料オプション
*交通費除く
*価格は体験時の目安。詳細は予約時にご確認ください
