貧困、スラム、ストリートチルドレン…「世界一カオスな国」へ一人旅した35歳日本人が現地で受けた"予想外な待遇"

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駅前の通りで座り込んでいた子供たち
駅前の通りで座り込んでいた子供たち(筆者撮影)

私の後ろを5分くらい「マネー!」「チョコレート!」と連呼しながら付いてくる、粘り強い少年がいた。根負けした私は、駅のホームにあった小売店の前で立ち止まり、身振り手振りで「じゃあ好きなの1つ選んでいいよ」と伝えた。

少年はキョトンとした表情で固まってしまったので、私はポテトチップスを指さしながら「これでいい?」と確認。少年はウンと頷いたので、店員さんに約80円を支払い、ポテチを少年に渡した。嬉しそうに受け取る少年を見て、温かい気持ちで心が満たされた。

その一方で、「魚を与えるのではなく釣り方を教える」ことは、貧困の連鎖を断ち切る有効な方法の1つだ。急場の対策としての金銭支援は重要であり、セーフティーネットとして必要不可欠だが、これに頼りっぱなしでは“先細り”が避けられない。炎上覚悟で言うと、これは今の日本社会にもあてはまると私は考えている。

日本国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利が、国によって保障されている。ハッキリ言って、他国に比べて圧倒的に恵まれている。

仕事や生活の愚痴をこぼすことは、私自身も数え切れないほどあるけれど……。笑顔でたくましく生きている、バングラデシュの子供たちに負けないよう、これまで以上に背筋を伸ばして生きていきたいと強く思った。

最後に筆者が伝えたいこと

貧困やスラム、ストリートチルドレンといった話題は、実はメディア関係者が敬遠しがちなテーマの1つだ。なぜなら非常に繊細で、デリケートな問題だから。SNSが発展して以降、この傾向はより強まっているように感じる。

それでも私は1人の書き手として、あえて敬遠されがちなテーマに体当たりしたかった。自分が見た景色や体験したことを誰かに伝えることは、恵まれない子供たちにやってあげられる、1つの支援の形だと私は思うから……。

【画像を見る】本記事ではご紹介できなかった「バングラデシュ1人旅」の光景についてご興味が向く方は、ぜひこちらの写真もご覧ください。
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佐藤 大輝 肉体派ライター・ウーバー配達員ライター

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さとう・だいき / Daiki Sato

生活を回すために自転車のペダルを回して、気が付けば配達件数8000回以上。奨学金約500万円の返済や、人生2回の不当解雇。健康保険証のない状態での大怪我や、資産運用での大失敗など、ジェットコースターのような人生を歩んできた異色のライター。「東洋経済オンラインアワード2025」でニューウェーブ賞を受賞。行動力と取材力、打たれ強さに定評がある。1990年生。横浜→東京→埼玉→茨城→神戸。社会に出てから40カ国以上を旅したがTOEICは300点。不当解雇とウーバーの本を出すのが夢。

X:@do69951367

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