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日本人の血管を動脈硬化から守る"2大食材"のすごい力 卵やイクラを食べてもコレステロール値は上がらない訳

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サバ
日本人の動脈硬化が進みにくい原因として、ある食品の摂取が多いことが挙げられます(写真:shige hattori/PIXTA)
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日本で食の欧米化が進んでいることから、これからは日本人も善玉HDLが減って、心筋梗塞が増えるのではないかと予想されていました。ところがです。最近になって驚くようなことがわかりました。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、食の欧米化にもかかわらず、日本人のHDLは最近20年間で10~15%増えているのです。その原因は不明ですが、解明できれば、世界の人にとって大きな恩恵になるかもしれません。

そして日本人の動脈硬化が進みにくい原因とされるものが、もう1つあります。魚です。

悪玉LDLバスには、コレステロールのほかに脂肪酸がお客さんとして乗っています。脂肪酸はどんな脂質にも入っている成分で、大きく不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分けられます。そして、この脂肪酸の種類によって悪玉LDLバス全体の酸化されやすさが決まります。

悪玉LDLバスに乗っている脂肪酸は、通常はリノール酸やアラキドン酸に代表される不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸はとても酸化されやすく、不飽和脂肪酸が酸化されると、悪玉LDLバス全体が酸化されて酸化LDLになり、動脈硬化を起こすと考えられています。

動脈硬化になりにくい理由

ところが日本人の悪玉LDLバスには、同じ不飽和脂肪酸でも、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く乗っていることが明らかになりました。

EPAもDHAも不飽和脂肪酸なので、酸化はします。ところが、EPAとDHAは水中では酸化されにくく、それどころかほかの脂肪酸の酸化を防いでくれるのです。

このしくみはまだ完全には明らかになっていませんが、体内は水で満ちていますから、EPAとDHAの強みが最大限に活かされます。

このうちEPAは中性脂肪の合成を抑え、その分解を促すことで体内の中性脂肪を減らします。また、冠動脈がふさがる原因になる血の塊をできにくくする働きもあります。

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【日本人4万人調査でわかったこと】

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