83歳ベテラン医師が解説《いびき》の"危険なサイン" 放置すれば、思わぬ「健康リスク」につながることも
今、悩みの種となっている大いびきはスポーツに熱中していた大学時代からのことで、同じ部屋で寝た仲間から苦情を言われてきたそうです。最近は妻が「夜、ときどき息が止まって苦しそう」と心配しています。さらには、大事な会議で居眠りをしてしまったことがあり、もしかしたら、いびきが原因かもとようやく重い腰をあげたといいます。
突然のいびきは、脳卒中の発症による場合が
家族に「いびきがひどい」と言われても、すぐに病院に行く人は少ないかもしれません。お酒を飲んだり、疲れたりしたら、だれでも多少はいびきをかきますが、毎晩の大いびきとなると話は別です。習慣的ないびきは身体の異常のサインであることもあります。毎夜の大いびきは十分な眠りが得られていない黄色信号なのです。ただし、習慣的でない突然のいびきは、脳卒中の発症による場合があるので注意が必要です。
こうしたいびきの背景にあるのが、「睡眠時無呼吸症候群」です。放置すると、思わぬ健康リスクにつながることもあります。
睡眠時無呼吸症候群の人は酸欠のため、日中も眠気に襲われやすくなります。睡眠不足によりアルツハイマー型認知症のリスクにもなります。また、無呼吸で息が苦しくなると交感神経が緊張するため、寝ているのにアドレナリンが出て心臓がドキドキします。
この影響で、夜間頻尿や高血圧のほか、血糖値が上がって糖尿病や動脈硬化、あるいは脳梗塞(約2倍の脳卒中危険因子)や心筋梗塞といった重い合併症につながることもあります。また、約20%の患者では起床時の頭痛が生じます。
睡眠時無呼吸症候群では患者により病態・病像が異なりますので、眠気・肥満といった典型的な患者像にとらわれてはいけません。いろいろな角度から本疾患を疑い、疑えば検査をすることがこの病気では重要です。
では、なぜいびきが起こり、無呼吸へとつながるのでしょうか。



















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