理解不足でいじめも「食物アレルギー」増える実態――「食べられないは、わがままじゃない」小学校の出前授業を取材
食物アレルギーと聞くと、卵や小麦、そばなどを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし近年、原因となる食品の傾向にも変化がみられている。消費者庁の調査によると、即時型食物アレルギーの原因となる食品の上位は次の通りだ。

なかでも目立つのは、木の実類の急増だ。特にクルミによる食物アレルギーが増えており、単体でも15.2%と高い。そのほかカシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオなども含まれる。
増加の理由は未だはっきりとはわかっていないが、食物アレルギーに詳しい鈴木慎太郎さん(昭和医科大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門の准教授)は、こう話す。
「クルミをはじめとするナッツ類の国内消費量の増加。それに伴って生活環境中に存在するアレルゲンも増え、皮膚や粘膜を通じて体内に取り込んでいる可能性が考えられます。こうした要因がナッツアレルギー増加に関連していると推測されます」
食物アレルギーはなぜ起こる?
そもそも、食物アレルギーはなぜ起こるのだろうか。鈴木さんはこう説明する。
「体の免疫システムが特定の物質を有害と誤認し、物質を無害化する抗体を作るプロセスを“感作(かんさ)”といいます。 この感作が起きた人の体内に再び同じ物質が入ると、症状が出る。その原因物質が食物である場合を、食物アレルギーといいます」



















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