トルコ化する日本株?「実質ゼロ成長」でも日経平均15万円が視野に入る"不都合な真実"

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たとえばアメリカとあまり関係が良くない国は、米ドルで資産を保有していると、いざという時に米ドルを引き出せなくなるかもしれないとの懸念を強めたかもしれません。こうした国やその国の国民が米ドルを金に換えたため、需要が急に増えた可能性があります。

通貨に対する信認が低下していることも影響している

ただ、金価格は2025年から急に上昇したわけではありません。その前からそれなりのスピードで上昇してきました。特にここ数年その上昇スピードが速くなっています。こうした上昇の背景には、各国の中央銀行が発行する通貨に対する信認が低下していることもあると考えられます。

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2008年に発生したリーマンショック(世界金融危機)、2020年に世界中に広がったコロナ禍を通じて、資金繰りに困った金融機関や国民に対して、政府が補助金を出すことが普通の行為になってきました。

そして、こうした補助金は単なる財政支出ではなく、かなりの部分は政府が発行した多額の国債を中央銀行が購入して、お金を政府に渡すことによって工面しました。

こうしたやり方をすると、民間企業・家計が保有する通貨が増え、その結果、通貨の価値が下落します。これが金価格の上昇という形で表れているのです。つまり、中央銀行が発行する通貨の、金に対する価値が下落しているのです。

ちなみに、先ほど米ドル建ての金価格が急騰したと説明しましたが、円建て金価格はそれ以上に上昇しています。つまり、円という通貨の金に対する価値は、米ドル以上に下落しているということです。

佐々木 融 ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト

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ささき とおる / Tohru Sasaki

2023年12月から現職。日本銀行で調査統計局などを経て国際局(当時)為替課で為替市場介入を担当し、ニューヨークでアメリカ金融市場分析も行った。2003年4月からJPモルガン・チェース銀行でFXストラテジストや市場調査本部長を務め、金融市場を調査・分析してきた。著書に『弱い日本の強い円』(日経プレミアシリーズ)。

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