トルコ化する日本株?「実質ゼロ成長」でも日経平均15万円が視野に入る"不都合な真実"

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私は今のままでは今後、円安傾向は続き、日本のインフレ率は高止まりすると考えています。もちろん、円安もインフレを高止まりさせるひとつの要因ですが、日本には今やインフレ率を高止まりさせる重要な要因がもうひとつあります。後で詳細を説明しますが、先に簡単に述べておくと、それは「人手不足」です。

私の予想通り今後も円安、インフレの高止まりが続くようであれば、日本企業の円建ての利益は膨らみます。実質的な成長がなくても、名目上の円建て利益は膨らみます。

したがって、倍率が一緒なら株価は上昇します。我々日本人は過去の約30年間と異なり、今後はインフレ率が比較的高い世界を生きることになります。そうなると名目上のターゲット・目標については常に冷めた目で見る必要があります。

2025年7月の参議院議員選挙で自民党は公約として、名目GDP(2024年度=642兆円)を2040年度までに1000兆円にすることを掲げました。しかし、これは過去3年間の成長率の平均値と同じ成長が続けば、2037年度あたりで達成します。実質的な成長がまったくなくてもです。

ちなみに名目GDPと株価はある程度相関があります。これまでの相関関係が続けば、名目GDPが1100兆円に達する2039年頃には、日経平均株価は15万円程度まで上昇します。

実質的な成長がなくても通貨の価値が下落し、名目値が膨らむだけで株価も上昇します。2025年までの5年間でトルコの主要株価指数であるイスタンブール100指数は7.2倍以上になっています。これも通貨価値が大幅に下落したことが理由です。

金価格急上昇の理由とは?

2025年は金の価格が急騰したことも話題になりました。金の価格はもともと米ドル建てで取引されていますが、米ドル建てで見た金の価格も史上最高値を更新して急上昇しました。

2025年に米ドル建ての金価格が急上昇したひとつの要因は、トランプ米大統領の関税政策等に対する不信感から、米ドルを金に換える動きが進んだことが考えられます。

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