そして、上司は途方に暮れる――「無敵なZ世代部下」に傷つけられ、コミュ障になっていく管理職のつらみ

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無敵化する若者たち ほめられると気まずすぎてしぬZ世代、ほめて伸ばそうと必死になる上司世代
「世代間コミュ障」を打開し、Z世代と向き合うにはどうしたらよいのでしょうか?(写真:metamorworks/PIXTA)
「何を考えているのかわからない」「距離感がいまいち縮まらない」――。いま、Z世代を部下に持つ多くの管理職から戸惑いの声が上がっている。
金沢大学教授の金間大介氏は、若者論で多くの著作を持ち、昨年12月に『無敵化する若者たち』(東洋経済新報社)を上梓した。また、今年3月には、若者研究機関であるSHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏が『ほめられると気まずすぎてしぬZ世代、ほめて伸ばそうと必死になる上司世代』(徳間書店)を上梓した。今回、共同研究の経験もある二人の対談が実現。どうしたら「世代間コミュ障」を打開し、Z世代と向き合えるのか。本稿では対談前編の様子をお届けする。

若者と上世代では言葉の定義が違う

長田:金間先生と共同研究をする中でも気付いたことですが、いま、若者と上司の間で言葉の定義にすさまじいギャップが生まれています。たとえば「主体性」という言葉。上司は「自ら仕事を探して行動すること」と捉えますが、若手からすると「与えられた仕事に対して能動的に動くこと」を主体性と呼んでいたりします。ほかにも「一人前」や「アットホーム」など、いろいろな言葉でギャップが起きています。

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金間:「努力」の捉え方も全く違います。上の世代は「周りを追い越すくらいがんばって、一人で成果を出すこと」が努力だと考えますが、今の若手は違う。「皆でがんばって、皆で成長すること」を努力と捉えています。

長田:そうなんです。私は「Z団子」と呼んでいるのですが、Z世代は何をするにもみんなでいたいし、一人だけ評価されるのも嫌、一人で怒られるのも嫌、みたいな感覚を持っています。

たとえプラスな話であっても、自分だけ100点を取るとか、自分だけほめられるといった、集団から飛び抜けるのをとても嫌がる。

上の世代では良いと思われていたことが、Z世代にとっては罰ゲームのように感じられてしまうことも多々あります。こうした価値観の違いをすり合わせないまま世の中が進んでしまっている状況が、一番の課題だと思っています。

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