そして、上司は途方に暮れる――「無敵なZ世代部下」に傷つけられ、コミュ障になっていく管理職のつらみ

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長田:最近は若手が上司を“上司様”のように扱って一定の距離を保とうとします。一方で、上司のほうも若手にビビってしまい、結果として上司のほうがコミュ障になっているような実感があります。

こうして上司は「コミュ障」になっていく

長田:たとえば私が実際に社内で目にした光景ですが、ある部長が報告会の最後に「質問ある人?」と投げかけた際、メンバーの半分以上を占めるZ世代は見事なまでに無言だったんです。部長が可哀想になるくらいシーンとした空気に耐えられず、私のような30代の中堅社員がひやひやしながら「こういうことですよね……?」とかフォローに入るわけです。日々こんな風に何も返答がないと、上司は「なんで皆、発言してくれないんだろう」と少しずつ傷ついていくんですよね。

金間:「ちょっとずつ傷つく」、まさに今の上司世代の心情をリアルに表すいい表現ですね。そして不安に思った上司の皆さんが会議後、勇気を持って1人ひとり個別に「さっきの会議大丈夫だった?」とか聞くわけです。すると当の本人たちは「めちゃくちゃ心に響きました」とか、「ほら、メモも取りました」とスマホのメモを見せてくれたりするんですよね。そこでやっと上司はホッとできる。これが一連のテンプレートになっています。

長田:個別なら返してくれるけれど、皆がいる場では一切反応しない。上司は「さっきの自分の発言は大丈夫だったのか」と、自分から反応を“回収”して回らなければならない。上司からすれば、本当につらすぎる状況です。

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金間:チャットツール上でも同様の現象が見られます。上司がグループチャットにメッセージを投げても、明確に期限を指定しない限り反応が返ってこないし、返信が来るとしても全体ではなく個別のダイレクトメールで来るんです。

グループチャットに誰も返信してくれないから、自分のコメントだけが延々と並ぶ空虚なタイムラインになっている人も多くいます。

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