そして、上司は途方に暮れる――「無敵なZ世代部下」に傷つけられ、コミュ障になっていく管理職のつらみ

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金間:上司世代は「ここまで厳しくルール化したら嫌かな」とか、「自由なほうがきっといいよね」とか、よかれと思ってルールを曖昧にしがちです。でもそれは逆効果です。むしろ「自分の部署はこれがルールです」と言い切る上司のほうが、Z世代の間では「わかりやすくていい」と評価が上がります。

Z世代の気持ちより行動に着目

長田:金間さんの『無敵化する若者たち』には「若者の気持ちじゃなくて行動に着目しよう」と書かれていますね。上司世代は感情論というか、「みんなでがんばっていこうよ」と気持ちに訴えかけることでモチベーションを上げてきました。でも今の若い人たちは、仕事に気持ちを持ち込まない人も多い。感情起点のコミュニケーションは響きません。上司世代は、感情ではなく行動にフォーカスしたコミュニケーションを習慣化したほうがいい。それが、世代間コミュ障を脱する鍵になると思います。

金間:長田さんの本は上司世代にとって懇切丁寧で本当にわかりやすいし、気になるキーワードがたくさん詰まっています。「電話は心の『凪』を脅かす大波」「名指しで聞くと返ってくるのは模範回答」「自分らしさは『平均点+α』の『α』」とか……。僕の本は「世代間に生じる価値観ギャップを心理ベースで理解しよう」という意図が強く働くため、どうしても内面をえぐって書いてしまいがちですが、長田さんの表現は柔らかくていいなと思いました。

長田:金間先生は過激派で(笑)、私はフィルターありのまろやか表現派なのかもしれませんね。まずは今直面している困りごとの対処法を知る入門編として、『ほめられると気まずすぎてしぬZ世代、ほめて伸ばそうと必死になる上司世代』を読んでいただき、併せてZ世代の内面をより深掘りして理解するために『無敵化する若者たち』を読んでいただけたら嬉しいです。

金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授

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かなま だいすけ / Daisuke Kanama

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士(工学))、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授等を経て、2021年より現職。専門はイノベーション論、マーケティング論、モチベーション論など。若手人材や価値づくり人材の育成研究に精力を注ぐ。大手企業のほか、医療機関や社会福祉法人との連携も多数。主な著書に『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)、『静かに退職する若者たち』(PHP研究所)、『ライバルはいるか?』(ダイヤモンド社)など。一般社団法人WE AT副代表理事、一般社団法人日本知財学会理事も務める。

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長田 麻衣 SHIBUYA109 lab.所長

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おさだ まい / Mai Osada

総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPRサポートを経て、2017年にSHIBUYA109エンタテイメントに入社。

SHIBUYA109 マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、2018年5月に若者研究機関「SHIBUYA109 lab.」を設立、多くのaround 20(15歳~24歳の男女)と接している。

X https://x.com/Shibuya109labO

Instagram https://www.instagram.com/osacco_mainichi/

SHIBUYA109 lab. https://www.shibuya109.co.jp/shibuya109lab/

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